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2016年04月18日(月)

額田からの被災地への野菜送り

東日本大震災の東北の被災地に5年も野菜を送っている仲間がいる。額田の畑で8名で耕作しているが何でも、4月に高校を卒業して50年を迎えたそうだ。4月16日に常陸太田市交流センターで太田一高在校生性や卒業生を含め総勢1000名をもって、卒業50周年記念式典が開催された。
その卒業生の感想文が手に入ったので紹介したい。
われわれにとって節目の太田一校卒業50周年が終わった。記念式典での来賓の方々、生徒会や代表の講演とと年代に応じての挨拶や主張に耳を傾ける機会を得たことが小生にとっても新鮮に映った。生徒会長の太田一校の伝統の重さを知ったというくだりは長年生きてきた我々団塊の世代にとっても、競争社会にあったが故の先輩方の励ましや優しさが太田一高の絆からのくる強いつながりとなって何度も勇気つけられここまで来たように思える。時には我々の成長を促すための叱責や薫陶だったりしたが、その根底にいつも人間的優しさを感じとれた。そうした教えは自分が上に立った時の参考ともなり、指導者となった時にその思いを後輩に伝えてきたのかもしれない。脈々と受け継がれる太田一高魂は遡れば至誠、剛健、進取の校訓が原点だったのかもしれない。50周年を機会に文集を作成する役割を担って、51名の人生から出た主張や思い出を綴った文章を改めて読ませていただき、母校を巣立った仲間たちのそれぞれの半生感慨深いものとして受け止める事が出来た。50周年の会澤君の講演テーマの小さなノーベル賞の東北への被災者への野菜送りを講演テーマとして紹介されたが其の事を今回の文集に掲載した。額田農場の出来事や被災地訪問を綴ったが送ることで被災地の人たちとの繋がりが出来たことは素晴らしいことだが、何よりも同窓の仲間たちとジャガイモや薩摩や大根を栽培する楽しさはまた格別のものがあった。労働が苦にならないで楽しさに変わるから不思議だ。これもかってあの古い校舎を巣立ったものの仲間意識なのかもしれない。50周年まで被災地への野菜送りをやろうと頑張って来たが、もうやめようと言いだすものもなく、次の古希のステップまで自動延長された。同窓の仲間と汗を流せる。酒が飲める。還暦を過ぎて、5年を超えて付き合いが出来ている現在、野菜作りの友は得難い人生の宝となっている。