メニュー
最新情報
2016年05月04日(水)

鍬入れ

鍬入れの行事は額田でも行われていた。1月11日とされた。茨城の行事を読んでたら幼い時を思い出した。畑の真ん中に連れて行かれた。何をするのかと思った。

毘盧遮那寺に向かって、大きな声で「からす からす」とどなったことをおぼえている。

農家の仕事始めの儀式で広辞苑には『鍬初め:農家で正月の吉日に、吉方(エホウ)に当る畑に初めて鍬を入れ、餅または米を供えて祝うこと。田打正月。鍬初め。』とある。
『カラス、カラス』と大声でカラスを呼ぶ。
茨城県生まれの詩人横瀬夜雨の小品『田舎の新春』の第2項は『鍬入り』と表現されている。その中で『四 日は鍬入り、即ち農のはじめだ。畑に入る式をする。大豆と賽の目にきつた餅と昆布とを四方の隅をひねりあげた和紙の器にいれて、畑へ持つてゆき、鍬で一寸 麥畑をさくつて門松の一枝を挿しし、そこへ供へる。畑に供へるのだが、その時大聲をあげて、からあす、からすからすと山の烏を呼ぶ。』とある。